春分

ひとり
その気になれば
地球の裏側も
覗くこと出来る

ネットは
進化したと
人はいう
けど

底なしの孤に
押しつぶされそうな
時がある

便利に
時間と距離
越えられるなんて
ウソ

たったいま
この瞬間の孤を
慰めるものなど
なにもない

片想い
おはよう
覗き込むように
君 


かかってるやん
と言えなくて
曖昧にほほ笑み
さりげなく
引く

目を合わすだけで
どきどき

それでも
ぼくは
君を見てる

野辺に咲く
薔薇のような

手を伸ばし
すぐ
引っ込める

手折ろうとすれば
棘に。。

片思いも
恋のありよう

きらら
オリオン座っ!
君が指差す

三つ星
囲む
明るい星たち

青白い
1等星の向こう
にも
たくさんのきらめき
あるのだろうか

はしゃぐ君
ぼくは
目を凝らす
星を探すように

君のなかにきらめく
ステキ
ひとつひとつ
見つけていきたい
と思う