春分

いってらっしゃい
ドアを開け
すっと
視線あげる

今日も
君は前に

抱えてしまった
痛み
飲みこんで

ぼくは
君の背に
かける言葉
見つけられない

今日を
生ききる覚悟に
圧倒されて。。。

哀しみの
表現は真反対

それでも磁石の
両極のように

いっしょに
止まない雨は
ない

そんなの知ってるよ
けど
雨に
濡れてる
気持ち
わかる?

ごめん

ぼくには
小さな傘しか
ない
それでも
差し掛けるのが
先やったね

半分は
濡れたままになる

けど
いっしょに

虚像
もしかして恋

ときめくのも
束の間
君の姿は
ぼやけ
消える

今日も
虚像と
実像が
向き合うだけ

君が
見えるのは
あいだに
SNSという
レンズある時のみ

手を伸ばせば
かすむ
その影求め
今日も
彷徨う